ぬか床を使い続けて、「あれ?最初の時と味が変わった?」「以前より美味しくなくなってきた」と感じることってありませんか?
原因は色々と考えられますが、お手入れ次第で元通りの元気なぬか床に復活させてあげることができます。
下記のチェックポイントを確認してください。
チェックポイント
ぬか漬けの風味やうま味がなくなってきた
ぬか床の風味や旨味がないときは、旨味成分が入る素材を足してみてください。おすすめは「昆布」や「干し椎茸」です。
ぬか床に旨味を足すだけではなく、しばらくぬか床に入れて旨味を吸わせた後に、ぬか漬けとして食べることもできます。
目安は1週間から1ヶ月で交換すると良いでしょう。
「干し椎茸」は入れすぎるとしいたけの匂いがきつくなりますので1回に1個位が適量です。
また、冷蔵庫保管で作り続けて温度帯が低すぎると乳酸発酵が止まってしまう場合があります。
そんな時は、1日程度冷蔵庫からぬか床を出して常温でぬか床の温度を戻してあげてください。
温度帯が戻ると再び菌が活動し始めます。
再び、冷蔵庫に入れる時は空気を取り込むように一度かき混ぜてから戻してください。
酸味が感じられなくなった
ぬか床に酸味が感じられなくなった原因は、塩分濃度が強く乳酸菌が上手に発行しない場合か、ぬか床の温度が低すぎるのが原因です。
前述のとおり、冷蔵庫保管で作り続けて温度帯が低すぎると乳酸発酵が止まってしまう場合がありますので、か床を出して常温でぬか床の温度を戻してあげてください。
また、塩分が強すぎても乳酸菌が上手に育ちません。
ぬか床をひとつまみ食べてみて、しょっぱいと感じるくらいが適正塩分です。(7%~10%冷蔵庫保管時)
ぬか床が塩辛く感じる時は、野菜を漬けて、ぬか床には塩を足さずに管理すればぬか床の塩分濃度を下げていくことができます。
ぬか床のかき混ぜすぎは、乳酸菌が空気を取り込みすぎて上手に育たない原因にもなるので軽くかき混ぜる程度で大丈夫です。
味がしなくなってきた
ぬか床の味がしなくなってきた時は、塩分が低すぎるのが原因です。
ぬか漬けを漬けるときには、野菜に塩もみをして30分程度おいて野菜に塩気を含ませ、ぬか床にもひとつまみ(親指・人差し指・中指でつまめる程度)の塩を足してください。
野菜から出る水分でぬか床の塩分は必ず薄くなっていきます。
毎回、野菜を入れるたびにひとつまみの塩と覚えておくと良いでしょう。
まとめ
ぬか床は、様々な菌が発酵して美味しくなっていきます。
ぬか床の環境は温度や、塩分、ぬか床の水分だったり、かき混ぜる頻度、漬ける野菜などで変わってきます。
その変化を楽しむのもぬか床のお手入れだと思って、色々と試してみてください。
美味しくなかったぬか床が、自分の手によって美味しくなり始めた時の感動と喜びはひとしおです。
このページの他にもぬか漬けに関するお手入れ方法を紹介していますのでよろしければ参考にしてください。