「煎りぬか(いりぬか)」と「生ぬか(なまぬか)」の違い
ぬか床で最も重要な材料の米ぬかについてご説明します。
ぬか床の大半の原材料である米ぬかは、ぬか床の味を決めるのに最も重要な材料。
丁寧に原料を選んで、ワンランクアップのぬか床作りを目指しましょう。
一般的に精米所や、お米やさんで分けてもらえる米ぬかは「生ぬか(なまぬか)」です。
ぬかは油脂分が多く、酸素に触れると酸化がはじまります。
酸化すると油部分が傷んで、ぬか独特の匂いを発したり、常温で保管すると米ぬかに付着している害虫などが発生してしまいます。
スーパーやお店で常温で並んで販売されているぬかはどうでしょうか。
こちらは米ぬかを火で炒ってある「煎りぬか(いりぬか)」です。
加熱して油分をなくすことによって脂質が痛むのを防ぎ、常温でも日持ちが可能となります。
この脂質の部分は、自然の米油が生きているので、新鮮な「生ぬか(なまぬか)」で足しぬかをすることをおすすめしています。
「生ぬか(なまぬか)」の賞味期限
精米所や、お米やさんで新鮮な「生ぬか(なまぬか)」を手に入れるには、店頭精米などで他のぬかが混入しない新鮮なものにしましょう。
家庭用精米機をお持ちの方などは、自分で精米した米ぬかを使用するとよいでしょう。
「生ぬか(なまぬか)」の状態で、常温で冬場では2~3週間、夏場では2,3日で脂質が傷んできます。
「生ぬか(なまぬか)」の状態で保管する場合はフリーザーバッグなどに移して冷凍保存してください。
冷凍の状態だと、約半年くらいは脂質が痛むのを防いでくれます。
「米ぬか」の選ぶ3つのポイント
精米したての新鮮な米ぬかを選ぼう
精米して2,3日以内の米ぬかを選びましょう。
精米するお米の品種を選ぼう
米の品種によっても米ぬかの味が変わります。
アミロース含量が低いと甘みの強い米ぬかになります。
さっぱりとした味がお好みであれば「ササニシキ」などの米ぬかを選びましょう。
産地・栽培方法などわかるものを選ぼう
米ぬかは玄米の表皮の部分で、栄養価が高く出来ればぬか漬けと一緒に食べて摂取したい部分です。
残留農薬の心配がいらない有機米・特別栽培米などの認証を受けた米を選ぶのがポイントです。